26歳で悪性リンパ腫になった生物系大学院生

混合細胞型ホジキンリンパ腫 (第4頸椎の生検) . 頸椎・腰椎・肩甲骨・腹部リンパ節に散在 (治療前のPET-CT). ABVD4コース時点で第4頸椎以外はPET陰性になるも, 5コース目では第4頸椎が増悪, ESHAPを1コースでSD, ICEを4コースでPR, その後は放射線治療46Gyで自家末梢血幹細胞移植併用大量化学療法になだれ込み, 社会復帰しつつアドセトリス15コース施行. 現在経過観察(2020/04). ~頸椎後方固定したおかげで首が動かせず、物理的に前向きなった(笑)~

自家移植から1年経った感想(真菌性肺炎になったこと)

11月で大量化学療法と自家末梢血幹細胞移植から大体1年くらい経過しました. 去年の時点では, この先1年間も生き延びることができるなんて, 全然期待してなかったので, よかったなあぁとしみじみ思います.

 

真菌性肺炎での入院

そういえば, 9月頃に真菌性肺炎になって入院しました. 入院した当日, 実は京都での学会があり, 朝9時に東京駅集合だったのですが, 私は自分のポスターと一緒に研究室の准教授と留学生のポスターも預かっていたため, 自分は京都には行けないにしても彼らのポスターは何が何でも東京駅に届けなければならず, 39度台のフラフラな状態でポスターを届けた. 今思えば普通に家に取りに来てもらえばよかったと思います. 反省.

入院中は, 「ああ. これで死ぬんだな」と思いました. 何しろ. 連日40度越えの高熱にさいなまれたから, 「ああ. 抗がん剤して, 体力弱って, 肺炎になって死亡という, ありがちパターンだ」と覚悟を決めていました. けれどなんだかんだとブイフェンド(ボリコナゾール)という抗真菌剤が効いて, 復活することが出来ました. またしても母が北海道から来てくれ, 叔父家族もお見舞いに来てくださいました. 迷惑しかかけてない人生だ.

 

肺炎の原因の考察(植物 and/or エアコン)

おそらくこの肺炎の原因は, 学会シーズンの多忙による疲労と,もしかしたら植物の世話のし過ぎ and/or カビたエアコンだと思います. 私は植物の研究をしているのですが, そもそも自家移植をしているので, あまり植物を触ってはいけないと医師から忠告されていました. にもかかわらず, 多忙で疲労し, ただでさえ低下した免疫力がさらに低下した状態で植物を触り, 感染を招いたのかもしれません. そうだとしたらこの肺炎は完全に私のヒューマンエラーということになります.

また, 別の可能性としては, 夏の間のエアコンが私の部屋にカビの胞子をまき散らしていたというものです. 東京に見舞いに来てくれた母は私の入院中は私の部屋に滞在していたのですが, 「エアコンがかび臭い!」と主張し, エアコンの掃除屋を呼んでくれました. その結果, エアコンの中がカビだらけだったということが明らかになりました. 病院の先生や各種報道によると, 夏になるとこのエアコンのカビを原因とする肺炎が多発するそうです. みなさんも注意してください!

 

博論提出した

あと, 博士論文の提出にこぎ着けることができました!多くの人に迷惑を掛けまくって生きているので. 私に迷惑を掛けられている人たちに主張できる手柄?として. また冥途の土産に審査をパスしたいです. このさき何年かで死んでしまっても. そこそこの学術雑誌にそれなりの論文を発表できれば, どこかの誰かが「あいつの治療に使った国民の血税も少しは弁済されたかも」って思ってくれることを期待です.

 

来年はなんらかのかたちで就活をしないといけなくて辛いですが, それについて今は考えないこととします. . .

 

20190715

ですます調に変更し, 肺炎の原因の話を増やしました.