悪性リンパ腫で頸椎溶けたことなど。

骨原発なホジキンリンパ腫患者の記録

救援化学療法その3- ICEの治療効果のPET-CTによる判定

前回、ICE療法2コース終了後のMRIの判定で、結果がとても良かった件について書きましたが、今回はICE療法4コース後のPET-CTの結果とその後の予定について書きます。アフェレーシスについては気が向いたら書くことにします。

 

PET-CTを、ICE療法4コースの2週間後くらいに受けました。前回、PET-CTを受けたのがABVDの4コース終了後で、そのときは第4頸椎でのFDG集積が見られていたのですが、今回も、小さくはなっていたものの第4頸椎での集積が見られました。画像診断科の医師のレポートの表現を借りると「縮小および残存を認める」というやつです。ICE療法の目的が寛解導入だったので、その目的は果たされなかったということになります。南無三。しかも、肺に新たな集積が見られました。結局、肺の影はPET-CTを撮ってから、無治療で5日後くらいに撮った造影CTではかなり薄くなっていたので、器質化肺炎か何かだろうということになり、体に残存しているホジキンリンパ腫は第4頸椎の部分のみであろう、ということになりました。

 

ESHAP療法の記事に書いたように、自家移植併用大量化学療法のまえに寛解導入できたほうが予後がよいので、なんとかかんとか寛解導入をしたいところなのです。しかしこれ以上、化学療法を続けても、これだけいろいろ試して消すことが出来ていない腫瘍を消すのは困難だろうという血液内科の主治医の先生の見立てのもと、放射線治療を行なうことになりました。

 

放射線治療の良い点は、局所的な腫瘍に対する寛解導入の成功率が高く、またホジキンリンパ腫にはよく効くことが知られていることです1)。また、化学療法の時のような全身的な副作用もないです。欠点は、放射線を当てていない部位については野放しなので、もし体の別の部位に転移があった場合は、そこの場所については時間のみ経過し、悪化の一途を辿ってしまうということです2)。また、今回は第3頸椎から第5頸椎を狙って照射するのですが、これがちょうど喉のところなので、喉が痛くなったり、声が出づらくなるという症状が一時的に出る予定です。

 

放射線治療は1日2グレイを照射していくのですが、これにかかる時間が15分程度とのことなので、通院での治療も可能だそうです。しかし、私は実家から病院までの距離が遠いため、入院で治療することになりました。抗がん剤の時は、全身がだるく、血球も減少していたので、変な言葉ですが、「入院し甲斐」があったのですが、今回の放射線での入院は、なまじ全身は元気なだけに、体力が余り、夜も寝付けないぜ、という状況です。無力と孤独の夜を眠気が迎えに来てくれるまでひたすら待ち続ける感じ(睡眠導入剤使用で)。まあ仕方が無いんですけどね。

今度は放射線治療がある程度すすんだらその感想を書きたいと思います。

 

1) かつてABVD療法を始める際に、「20代のホジキンリンパ腫ならABVDで90%以上は治るよ」と言われていたことを思い出した。そもそも骨原発のホジキンリンパ腫は、放射線科の担当医の先生も初めて見たらしい。このような珍しい症例に、一般的な「ホジキンリンパ腫には放射線治療がよく効く」という命題がどこまで通用するのかが問題だ。

2) 先のPET-CTでの肺の集積が転移だろうという判断であれば、放射線治療にはならず、アドセトリスという分子標的薬の投与で寛解導入を図るということになっていた。ただ、アドセトリスは効果は高いものの単独での完全寛解の導入率は、放射線治療ができたときに比べて高くないので、この肺の影については、ひやひやしていた。本当はまだ安心していないけど。