26歳で悪性リンパ腫になった生物系大学院生

混合細胞型ホジキンリンパ腫 (第4頸椎の生検) . 頸椎・腰椎・肩甲骨・腹部リンパ節に散在 (治療前のPET-CT). ABVD4コース時点で第4頸椎以外はPET陰性になるも, 5コース目では第4頸椎が増悪, ESHAPを1コースでSD, ICEを4コースでPR, その後は放射線治療46Gyで自家末梢血幹細胞移植併用大量化学療法になだれ込み, 社会復帰しつつアドセトリス15コース施行. 現在経過観察(2020/04). ~頸椎後方固定したおかげで首が動かせず、物理的に前向きなった(笑)~

救援化学療法その2 -ICEの副作用と治療効果の途中経過-

ESHAP療法があまり効かなかったので、ICE療法を行なうことになった。

ICEとは、イホマイド(ナイトロジェンマスタードの一種。アルキル化剤。嫌だー)、カルボプラチン(白金製剤)、エトポシド(トポイソメラーゼII阻害剤)の頭文字をつなげたもの。

 

治療期間ですが、ESHAPが5日間だったのに対し、ICEは3日間で少しだけ短かい。これはとてもありがたい。

 

副作用は以下。

残尿感:イホマイドの影響か。一週間くらい。

吐き気:吐くほどではないけど吐き気(治療終了後3日間くらい)

食欲不振:同一週間くらい。

脱毛:眉毛とまつげ以外の全身のあらゆる毛が抜けた。後頭部の髪が無いと、頭を壁にもたせたときに皮膚がぺたぺたするという、新感覚。

腹痛:たぶん腸管粘膜障害。下痢では無いけど4~5回便が出る感じ。

 

治療効果ですが、良かった。ESHAP療法後、3週間1コースのこのICE療法を2コース、入院で行なった。1コース終了時点で喉の腫れてる感はかなり無くなり、レントゲンでも明らかに膨らみは小さくなってた。また、2コース終了時点でのMRIでは、腫瘍は約80%減になってた。このときCRPは久しぶりに0.05未満になった。主治医の先生も嬉しそうだった。母も喜んでくれた。周りのみんなが喜んでくれると、なんだか褒められているような気持ちになる。という束の間の黄昏。

これくらいの治療効果が得られていれば、ICEでの寛解導入も可能であろうという判断で、あと2コースICEを行なうことになった。その後PET-CTの予定。また、自己末梢血幹細胞の採取(アフェレーシス)を、このMRI撮影の1週間後くらいに行なった。アフェレーシスについては、別記事に簡単にまとめようと思う。アフェレーシス前にPET-CTをしていないことについての心配についても書いてみる。