26歳で悪性リンパ腫になった生物系大学院生

混合細胞型ホジキンリンパ腫 (第4頸椎の生検) . 頸椎・腰椎・肩甲骨・腹部リンパ節に散在 (治療前のPET-CT). ABVD4コース時点で第4頸椎以外はPET陰性になるも, 5コース目では第4頸椎が増悪, ESHAPを1コースでSD, ICEを4コースでPR, その後は放射線治療46Gyで自家末梢血幹細胞移植併用大量化学療法になだれ込み, 社会復帰しつつアドセトリス15コース施行. 現在経過観察(2020/04). ~頸椎後方固定したおかげで首が動かせず、物理的に前向きなった(笑)~

発覚までの経緯

病院に行く前

2016年の春頃から, 物を飲み込んだときに喉に違和感を覚えるようになっていました. 特に, 喉ごしが良いはずのビールですら喉ごしが悪くなったなあ, と思っていました. しかしながら, その頃はそれ以外の症状(いわゆるB症状)は感じず, 普通に生活をしていました.

私の所属している研究室では9月に学会シーズンがあるのですが, 2016年の9月の学会の終わりとともに, 明らかに「こいつはおかしい!」と思える症状が発生しました. 具体的には, 首と肩の激痛で寝ている間に目覚める, 夜になると38度台の発熱&翌朝に解熱, 異常な寝汗, かゆくもないのにミミズ腫れみたいなのが腕とかにできる, 等です(予後不良因子のB症状というやつです).

この9月から11月ごろの対処法は完全にロキソニン頼みでした. 首と肩の激痛はロキソニンでなんとか凌ぎ, 発熱が翌朝まで引かないときは研究室を休み, 夕方早い時間に発熱しては研究室を早退していました. 具合が悪すぎてまともに仕事ができず, 研究室の先輩が私のために「邪気払い」として飲み会をしてくれたときも30分しか出席できませんでした. . .

 

近所の病院から大学病院へのステップアップ

もはや自力では治せまいと思い, 病院へ行きました. 当初は, 首や肩が痛いのと, 38度台の熱は無関係だと思っていたので, それぞれ整形外科と内科にかかっていました.

整形外科では, 漢方と筋肉を柔らかくするための薬がでて, 医師は「筋肉が足りないから痛いんですよ」と仰っていた. 運動が足りない, とも言われ, そのためランニングを何回かしました. 首と肩の激痛は, 全く良くなりませんでした.

内科では, 血液検査の結果, CRPが高いから恐らく細菌感染だろうということになり, 抗生剤を処方されました. しかし, 1週間服用し続けるも良くならず, 別の抗生剤に変更になるも良くならず, 38度台は続き, 肺炎を疑われCTを撮ったが肺はきれいで, よくわからん, となって, ついに大学病院に紹介状をもらいました.

 

その大学病院の内科では, 血液培養(血液中に病原菌がいないかを調べるための検査)もしましたが特に何も検出されず, 高熱の原因を突き止めることが出来ませんでした.

3回目くらいの診察の時に, 医師が「内科的にはもう調べることがない. 首が痛いと言っていたから, うちの大学病院の整形外科の先生に見てもらおう」ということになり, そこで撮ったレントゲンで頸椎の周りが腫れているらしいことがわかりました. 今すぐ入院して下さい, と言われたのですが, 研究室の実験卓がぐちゃぐちゃだったのを思い出し, 一旦帰らせてもらいましたが, その夜に別の病院でMRIを撮ることになりました. 結局, その日はMRI検査の終わった後は疲れすぎ&具合悪すぎて家に帰ってしまったため, 実験卓を整理することができるのは, 数年後と相成ってしまったのでした(このときは知るよしもない. 常日頃からの整理整頓大事!). 翌日に整形外科病棟に入院しました.

 

20190714

文章校正しました.

 

ブログの動機と趣旨

26歳で生物系の博士課程学生のときにホジキンリンパ腫と診断された記念にブログを開設しました.

自分が病気になったとき, 同じ病気を患っていらっしゃる方や, その家族の方が書いていらっしゃるブログを参考にさせていただいたことが, 私にとって大きな支えなりました.

また, 私の病気自体は病気は珍しいものではないですが, 自分の症例(ホジキンリンパ腫が頸椎メインでできる)はネットで(日本語で)検索した限りでは存在せず, 他の誰かの参考になればよいなと思い, つまらない経験ではありますが誰かの助けになれば嬉しいと思い, ブログを始めることにしました. つたない文章になると思いますが, よろしくお願いいたします.

 

20190714

文章校正しました.